プリッツ主義者に監禁されたじゃがりこ派の少年の話
じゃがりこおじさんは1日に1つじゃがりこを食べないと死んじゃうのよ
— Atis Clock (@AtiS) 2015, 3月 21
それは突然の出来事だった
コツンコツンと、部屋の外から無機質な音が聞こえる。AtiSはゲームセンターでじゃがりこを食べていたら、突然背後から襲われてこの場所に連れて来られた。あれから何日経っただろう。無機質な室内で、食事も水も与えられずずっと放置されていた。前にテレビで見た刑務所の中はこんな感じだっただろうか。ここには窓がないし家具もない分、刑務所よりひどいかもしれない。身体は縛られていて、身動きが取れない。口は塞がれていなかったため、最初のころは助けてと何度も声をあげていたが、今はもうその気力すら残っていない。ドアが開く音がした。目を向けると、顔を隠した男が何やら手に持って室内に足を踏み入れたところだった。AtiSは虚ろな意識の中、なんとか声をだした。
@AtiS「おねがいします……もう何日もじゃがりこを食べていないんです。このままだと僕は……」
??? 「これが何だかわかるかい?」
AtiS「それは……プリッツです」
??? 「違う」
AtiS「え?」
??? 「これはじゃがりこだ」
AtiS「いやどう見ても「ごちゃごちゃ言うな!!」ひぃぃっ」
??? 「いいね。これは"じゃがりこ"だ」
AtiS「……」
??? 「聞いてるのかっ!?」
AtiS「はいぃ、聞いてます、聞いて、ます」
??? 「これはじゃがりこです、って言ってみろ」
AtiS「そんな……」
??? 「これは、じゃがりこです、だ。じゃがりこが食いたいんだろう?それなら言え」
AtiS「は、はい……。こ、これはじゃ、じゃが、じゃ……り……です」
??? 「これが小さい!!」
AtiS「これは、じゃ、じゃがりこです」
??? 「まだ小さい」
AtiS「これは! じゃがりこでしゅ!!」
??? 「よし。いいぞ。食え」
AtiS「え?」
??? 「じゃがりこだろ?ほらこれ食えよ」
AtiS「いや、でも……僕はじゃがりこを食べないと……」
??? 「これは、なんだ?」
AtiS「プ「あ??」……じゃがりこ、です」
??? 「そうだろ?食えよ。食わなきゃ死ぬんだろ」
AtiS「ううう……じゃがりこ……じゃが……りこ……………………